物体
これは、ほとんど誰にも話したことがないんだけど。
どうやら時期が来てしまったようなので、書きます。
—
今のアパートに引っ越してきたのは昨年の1月であり、
わしの前に暮らしていた住民は知っている人間だったので、
さらに言うと、前の前に暮らしていた住民も、
1年半前の冬。
暮らし始めてしばらくたったある夜のこと。
いつも寝ている部屋の、ふすまの桟の上に、
大きさは10cmほど。
素材はパッと見ただけでは木製かな?
デザインは、基本的に丸く収められている。
上下左右には幅3cmほどの板状の突起が伸びており、4つの先端は魚の尾ひれのようになっていて、
これはいったい何だろう?
「家紋かな?」と思った。
ま、でも、別に気にするほどのものでもないし、
しかし。
人間、不思議なもので。
気になりだすとどうしても気になってしまう。
しかも、注意して眺めれば眺めるほど、
わしは、それにそっと手をかけ、隣の部屋に移した。
ただそれだけのことだ。
それだけのことだった。はずだった。
が。
その夜中、全身を引き攣らせるほどの強烈な金縛りにあった。
永遠とも思えるその時間、わしは声も出せず、
意識感覚が戻った後、冷静に、論理的に分析した。
(きっと、最近忙しかったから、疲れが溜まっていたんだろう)
そう思い込もうとしても、どうしても、
そう、あの得体の知れない奇妙な物体をはずした場所だ。
そこにはいつもあるはずのあの物体がなく、
わしは、隣の部屋に行き、
その後、金縛りにあうことは一切なくなった。
わしはこう思っていた。
(きっと、前の住民も同じ経験をしているに違いない)
(でも、それは口に出しちゃいけない、
(あれはあそこになければいけない。これは、ある種の しきたり のようなものなんだ)
と。
実際に、その後も何度か、前の住民と会う機会があるが、
この4月には、前の住民は我が家に何日間か滞在していったが、そのときも、ついに触れられることはなかった。
—
最近となっては、
状況が変わったのは、本日、前の住民 K氏 からかかってきた電話だ。
わし「もしもし」
K氏「あの・・・」
わし「どうしました?」
K氏「南側の部屋に、
(!!あるある!!)
(ついにあの物体の秘密について真相が明かされるのか!!??)
わし「ええ。家紋みたいな物体ですよね。あれ、なんですか?」
K氏「ほんとですよね。あれ、なんなんですかね。」
わし「え?Kさんのものじゃないんですか?」
K氏「はい。僕がいたときも既ににありました」
(よし、思い切って聞いてみよう)
わし「あれ、場所を移動したことあります?」
K氏「いや、ないけど、どうしてですか?」
(うわっ!!K氏は体験したことないんだ)
わし「これ、初めて言うんですけど・・・」
と、1年半前に起こった不思議な夜の話をした。
K氏「ま、まじっすか!」
わし「となると、今日はどういう内容ですか?」
K氏「実は、Mさんから連絡が来ましてね」
そう、Mさんとは、前の前の住民のことである。
K氏「もしまだあれがあるなら、
わし「えーーー!」
K氏「なんか、友達から貰った大事なものみたいなんです」
わし「もちろんお返しするのはいいんですけど・・・ただ・・・
K氏「わかりました。とりあえず、
わし「はい。お願いします。ところで、あれは何でしょうかね?」
K氏「なんでしょうね?」
わし「家紋じゃないんですかね?」と
K氏「僕は手裏剣だと思ってたんですけど。それも、
—
数分後、K氏からメールが届いた。
「十字架だと言っておられます」
富良野インターネット接続ポイント furano/internet.htm
富良野市内の無線LANアクセスポイントをまとめてあります。
500円で泊まれる富良野の宿 ?page_id=3545
ワンコイン(500円)で宿泊可能な富良野の宿です。


面白い話ありがとうございます
私感受性が豊かじゃないみたいで、あまりこの手の話信じないのですが
続き楽しみのしています。
子供の頃よく金縛りにあいましたが
最近はコブラガエリに苦しめられてます
歳のせいらしいです。
コメント by 福岡雅子 — 2010/6/25 金曜日 @ 16:08:07